モノクロフィルム「ILFORD PAN F 50 Plus」を使用してみたので作例とともにレビュー

モノクロフィルム数多くあれど、「ISO 50」というとんがったスペック。
ちょっとでも被写体に影などができただけで絞りやスピード設定が変わってきそう。
晴天の日中はまだしも、曇りの日や夕方になったらもう使用頻度が下がってしまいそう。

そんな気むずかしいフィルム、という印象がある「PAN F 50」。
そんなわけで、知ってはいるもののなかなか手が出せずにいました。でも、やはりここは試して見ないとなにも始まらない、ということで「Nikon F2」につめて出かけてみることにしました。

さて、その気になる写りはどんなもんでしょう。

ILFORD PAN F 50 Plus 作例

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まず現像してみて最初に驚くのは、超微粒子感と階調のなめらかさです。手前の郵便ポストのペンキが塗られた金属の質感、後ろのベンチのボケ感、コントラスト、そういった部分が非常にきれいに写っています。さすがに超低感度フィルムと言ったところでしょうか。

この感じはなかなか他では出せない質感なのではないかと感じたところでした。

 

FH000005

続いては細かい描写が必要と思われるシチュエーションでの撮影。ここでもPAN Fのポテンシャルがよくわかる感じに撮れました。細かな笹の葉の一枚一枚や、雨に濡れた木の階段の質感、ちょっと湿っている丸太の手すりなど、非常に良く映し出されているのがわかります。

この一枚はちょっと個人的にびっくりしました。いいなあ、このフィルム。

 

FH000024

次の一枚は、先ほどの一枚と正反対のどちらかというとべた塗り的な被写体。にも関わらず、ベンチの上に積もった雪がなんともクリーミーに描写されています。

 

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このフィルムは、ポートレートにも非常に向いていると思います。肌の質感も素晴らしいですし、窓の外の風景の階調やしずくもきれいに撮れていると思います。今回の作例は全体的にローキーでの現像になっていますが、このフィルムなら、ハイキーでのポートレートも非常にきれいに撮れると思います。

撮ってみての感想

ISO感度50という低感度に最初はびびっていましたが、いざ撮ってみるとその階調のなめらかさと質感にノックアウトを食らった感じです。さすがにちょっとでも暗くなってくると、シャッタースピードがぐんぐん落ちてしまって時間的・シチュエーション的制約は多いですが、それを補って余りある描写を出してくれました。

ちょっと露出がセンシティブな部分がありますが、好きなフィルムリストにばっちり入れて良いと思います。やはりポートレートと、解像度が必要な被写体は得意そうです。

また近いうちにこのフィルムを購入して撮影に行きたいと思います。

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