—小さな会社になる— ソニーが「ウォークマン」含むビデオ&サウンド事業を分社化へ

ソニーは2月18日に今後の経営方針説明会を開催。ソニーCEO平井氏が2015〜2017年度中期経営方針を説明した。

その内容は、またもちょっとショッキングなニュースだった。
「ウォークマン」等を担当しているビデオ&サウンド事業を今年10月をメドに切り出す、というのだ。

 

 

切り出す、といってもVAIOのように完全に譲渡(売却)するというものではなく、あくまでも分社化という立ち位置のようだけど、それにしてもちょっと驚いている。ソニーは昨年、VAIO事業の売却とテレビ事業の分社化を発表していた。このブログでも他の記事で書いているけれど、VAIOの売却とテレビの分社化は、とてもびっくりしたニュースだった。

そして、このウォークマンの分社化。
まあ、100%出資の子会社なので「ほぼソニー」には変わりはないのだけれど、どういった方向に進むのか非常に興味深いところだ。子会社することの狙いは、利益を重視した経営を目指すこと、とされている。つまり、各部門が独立採算の意識をもっと持って自立しろ、ということなのだろう。

テレビ事業に関しては、「ソニービジュアルプロダクツ株式会社(Sony Visual Products Inc. )」となって2014年の7月から動いている。特にコンシューマーから見て何か変わったか、というと見た目の変化は特にない。サポートも今まで同様に当然受けられているし、Webページにもソニーの商品として載っている(VAIOはVAIO株式会社の商品として載っている)。ウォークマンも、このように見た目はなんら変わらなく今まで通りの見た目にはなるのだろう。

ウォークマン事業は、このところすごく元気に感じる、というかソニーらしさが如実に表れ始めていると感じる。「ハイレゾ」を早くから掲げてけん引しているし、なかでもハイエンドモデルの「NW-ZX2」などは、非常に尖がっている。高音質のためにコストに糸目をかけない設計と徹底的なこだわりで、ソニーストア価格119,880円(税別)である。

 

 

こんな製品だれが買うのか、と思うけど好調のようだ。けど、これでいいと思う。少なくとも、以前のソニーはこういった製品にあふれていたと思う。独自技術とアイディア、デザインはソニーの専売特許なのだ。だからこそ、ウォークマンの分社化にはちょっと驚いた。

考えてみれば、ソニーの黄金期を築いてきた「テレビ」と「ウォークマン」が分社化して本体を離れるというのはなんとも皮肉なものだと思う。時代が違うよ、と言ってしまえばその通りなのだけれど、ソニーファンとしてはちょっと寂しい。

これから先、ソニーは今や世界一となったデジタルカメラのセンサー部分(CMOSイメージセンサー)を司る「デバイス部門」、PS4や周辺のサービスを司る「ゲーム&ネットワークサービス分野」、以前からの「映画と音楽」、そしてあまり知られていないかもしれないけど金融関連へ集中的に投資をするようだ。

もちろん、各部門それぞれ子会社化されていたりするので、テレビ事業やウォークマン事業とあまり変わりはないのだけれど、時代の流れなのだろう、と感じている。かつての4番バッターやエースがこの中にいないのはなんともいえないけど、きっと戦略的にそれが最善と判断したのだろう。

経営方針説明会の中で、ソニーCEO平井氏が言っていた言葉が非常に印象に残った。
「ソニーは小さな会社になる」

大きくなりすぎてしまって舵を切りきれなかったものを、手の届く範囲に集約してグループ経営戦略のスピードをあげる、ということなのだろう。ソニー本体は、経営の企画そのものや、研究開発分野のみに今後なっていくのかもしれない。

これからのソニーの動向に、ファンとしても目が離せなくなってきた。

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