使いたければ覚悟を決める。モノを長く使うということはそういうこと

ダメだ、もうやめた。

仕事でも、人との付き合いでも、物を使っていても、そう思ってしまう瞬間が絶対にある。
人間って、こうも飽きっぽく、折れやすく、そして冷たいものなのか、と思ってしまうことだって少なくないのだ。
もう、ずっと付き合っていく対象なんていないのか……

モノとの出会い

単純に気に入った物は、ずっと使い続けるという方は多いと思うけど、一生使えるか、付き合えるか、と聞かれると難しいと思うことがほとんどではないだろうか?

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現代は大量消費の時代。
モノを大切にして、ずっと使っていくという風習自体が時代遅れなのかもしれないし、ある物を購入して、それが壊れたり調子悪くなったりしても、修理に出すよりも新しく購入した方が安くなることだってザラ。

特にデジタル関係はその傾向が顕著だったりする。
2年くらい使うと大体機能的には古くなってしまうし、仮にそのくらい使って壊れたとしても、修理に出すかといったら微妙なところ。
パソコンなんて、ちょっと壊れたりしただけで7万とか8万とか請求されることもあるワケだし、新しい物を買ってしまった方がすっきりしてしまうのは、個人的な意見ではないと思う。

こんな感じなので、「一生モノ」と出会う機会なんてそうそう無くなってきてしまった。
長く使うモノを探すことも少なくなってきたし、そもそもこういった長く使えるモノは、大抵高価になってしまった。

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人によっては、鞄や靴とか、時計とか、万年筆とかが頭に浮かぶかもしれないけど、どれもこだわりが必要なモノばかり。個人的には、古いフィルムカメラとか、桐のタンスとか、頑丈な銅鍋とか(どれも時代遅れと感じてしまうものばかり)を思い浮かべかけど、やっぱり全部きちんとしたメンテナンスが必要なものばかりだったりする。

このメンテナンスという「手間」を無駄と考えるか、投資と考えるかで考え方ががらりと変わってくるので、投資できる程の「モノ」に出会うことは、実は人との出会いより難しいのかもしれない。

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ちょっと身の回りを見てみても、10年使っているモノなんてほとんど無くなってしまった。
電化製品にしても、車にしても、サイクルというものが大体あって、しかるべき時間になったら壊れるようにできている。どんなに緻密に設計されて、精巧に作られていたって、壊れてしまう時は壊れてしまう。

もう、価値観がやっぱり変わってしまったのかな。
確かに、古き良きモノはたくさんまだあるけど、どれも趣味性が高くなってしまったし、相当のこだわりを持っていないとそれらを使い続けたり維持していくことは難しくなってしまった。

使う人に覚悟を求め、制限を強いて、条件を突きつける。
それが一生使い続ける、ということなのだと思う。

今、覚悟を決められるか、といったら無理だと思う。
今、制限をされたら窮屈になってしまうと思う。
今、条件を飲めるほど余裕はない。

一生付き合って行くモノは、それほど難しいんだ、と思う。
年を重ねたら、そういった気持ちの変化が表れるのかもしれない。
それはきっと、消費という繰り返しに疲れてしまった時なのだろう。

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