新生VAIO ”Z” 誕生! 圧倒的なレスポンスを携えどこに向かうのか?

新生のVAIO株式会社から、オリジナルのVAIO誕生…

そう聞いて、特別な思いをよせる人も少なくないと思う。
ボクもその一人だ。

やはり、ここはVAIOのことを書いておかなくては、そう思った。

とんがったVAIO

ソニーがPC事業を手放す=VAIOの終了が発表されたのが約1年前の2014年2月6日のこと。国内のパソコン(VAIO)事業を、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に売却することで合意したと正式発表したのだった。これはとてもショッキングな出来事だった。

PC事業は新会社へ引き渡すことで、ソニーでPC製品の企画・設計・開発を終了してしまうという内容はあまりにも急だったし、ソニーは1996年からVAIOブランドでのパソコン事業を展開してきて、2013年12月31日までのVAIOの全世界累計販売台数は7,275万台もあった。

 

思えば、最初のVAIOとの出会いは以前の務めていた会社の専務がノートパソコンのVAIOを持っていたことに始まる。当時、VAIOの505が出たばかりで、ノートパソコンはまだまだ高嶺の花だったころだ。そのVAIOがあまりもかっこよく、強烈に印象に残っていたことを思い出す。その後、VAIOに関係する仕事に従事させてもらっていた時もあり、ボクにとってVAIOはとても身近であり、そして誇れるブランドであった。

 

ボク自身も、今でこそMacを使用しているけど、その前はVAIOをずっと使用してきた。
VAIO Tシリーズ、SZ、そしてGと使ってきて、そのスタイルやデザインなどすごく気に入っていた。

個人的に所有したことはないけれど、VAIO ノート505エクストリーム(PCG-X505/SP)などは、本当にすごいと思った。とんがったデザインや、発想、そしてそれを実際に作り上げてしまう技術力。これがソニーのパソコンなんだ、という強い意志を感じた。コストや販売価格のことなど考えず、とにかく最高もモノを。そんな気迫を感じた。

 

でも、時代とともにそういった製品は少なくなった。
牙を抜かれ、VAIOはおとなしくなってしまった。

ソニーの業績不振とともに、VAIOは切り出されることになってしまった。

復活の ”Z”

ショッキングなニュースから数か月、VAIOは帰ってきた。
2014年7月1日に、「VAIO株式会社」となって。

本社の場所は、VAIOをよく知っている人にはゆかりのある長野県安曇野市。なんともニクいことをしてくれる、と思った。このVAIOから出荷される製品はどんなものなのだろう?と期待しながら待っていた。

そして、2015年2月16日、ついに発表されたのだった。


VAIO Z・・・・

Zというネーミングに、新生VAIOの意気込みを感じずにはいられない。

Zといえば、それはフラッグシップを意味する。
妥協のない内容、デザイン、そして圧倒的なパフォーマンスを実現するもの。

それがZだ。

根底にあるもの

発表されたVAIO Zは、ボクの予想に反していた。
まさか、VAIO Fit Aシリーズのような、フリップ式のディスプレイを備えてくるとは思いもよらなかった。きっと、VAIO Proのような製品を出してくるだろう、と思っていたからだ。

 

でも、細部を見ていくにつれて、ニヤリとしてしまうところがたくさんあった。
製品のページには、挑戦的な文言が並ぶ。

Windowsがインストールされた、持ち運べるモバイルパソコンに求められる全ての機能を満たして、使いやすい13インチクラスで現時点で最もパワフル。しかも長時間のバッテリ駆動をも可能にした、まさにフラッグシップにふさわしいものだった。カーボンを多用したボディや、なんと1mm厚の石、雲母片岩(マイカ)を使用するという発想、需要の高いタブレット機能を併せ持つ柔軟性。VAIOの考える新しいZはこういったものなのだ、というのがよくわかる。

スペックだけを見てみると、あらゆるところでオーバースペックに感じる部分もある。
でも、それらはカタログ値で他社製品を圧倒するために作られているのではなく、所有者の満足度や感覚UP、感性UPのために備えられている。

 

人間の発想を、1秒も止めたくない。
人間の決断を、1秒でも速くしたい。
人間の努力を、1秒も無駄にしたくない。
VAIOは、1秒でも速く人間に応えることこそ、
「究極の道具」だと考えています。

…というキャッチコピーに、その考え方が表れていた。

VAIOの歩む道

これからのVAIOは、どんな方向に進んでいくのだろう?

個人的にもすごく興味深いことだ。
今回リリースしたZは、万人に受け入れられるモデルではない。値段も高いし、スペックもとんがているし、このPCを必要としない人だってたくさんいるだろう。でもそれでいい。このZは、そういったモデルだ。

でも、こういったパソコンを熱望していた層も必ずあるし、そういった層に刺さる製品をどれだけリリースできるかがこれからのVAIOの大きな課題だと思う。VAIOを望むユーザーは、一般的なパソコンと少し違った角度から見ているように思う。デザインであったり、その思考であったり、どれだけVAIOを待っている層に刺さる製品を作れるか、が課題だと思う。

 

これからは、VAIOという思想を持ちながらも、安価な製品も絶対的に必要になる。
きっと、進む道は険しいと思う。

VAIOは小さな会社になった。
販売力や営業力もソニーマーケティングの力を借りているとはいえ、小さいものだ。でもこういった課題をきっとクリアしてくれるものと期待している。VAIOというブランド名が独り歩きしないためにも、登るべき道はたくさんある。

でも、期待せずにはいられないのだ。
だって、VAIOだから。

 

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